私は19歳の時、南青山の[Youji yamamoto]の店に入って試着した時のことが未だに忘れられません。

お金なんて全然ない。カジュアルな服が中心だった当時、よくYoujiの店に入ったなあと回想します。

すごい勇気あるでしょ。勇気というよりただの世間知らずでしたが・・・。



 

目に飛び込んできたのはスタッフの容姿。

50歳は超えておられるベテランの女性スタッフがいたんですね。

腰まである髪の長さで、根元から毛先までスパイラルのパーマがかかってて。しかも白髪率50%ぐらいだった。

 

メチャクチャかっこよくて。

しかも当たり前ですが全身黒尽くめのYoujiの服でしょ。当時初めてみた50歳ぐらいの方でした。

 

話しかけられることもなく遠くからなんとなくみられてる感じ。居心地なんて最悪。でも試着してやった!

黒のウールのロングコートをね。(当時、Youji yamamotoがどんなブランドかわかってなかった!)

 

で、着心地がとっても軽くて!またデザインに陰影があって、僕の体を補正してくれるというか超超ステキで!

 

値段見たら¥27,000  !!!!

 

 

 

安!!

 

 

 

値札見直したら・・・

 

 

 

¥270,000 

 

 

 

だよねーーー。

 

心の中で「早く店をでたい。この場で試着していることが恥ずかしい。』「僕なんかが試着してごめんなさい」って感じで。

 

「お世辞でもまた来ます。」なんてとても言えず・・・・。

 

 

世の中のステキだと思えるデザインには、ある共通点があります。

この共通点を髪型に取り入れられたら、あなたのヘアスタイルの見え方が変わるかも。

ちょいと、世の中のデザインを考えてみましょ。

 

例えば、お顔。 

アジア人と欧米人の綺麗なモデルや女優を見比べてなんか違いますよね。欧米人はメイクしづらそーだけど。

 

例えば靴。

クリスチャン・ルブタン、ジミー・チュウ・・・。超素敵ですよね。好みはあるでしょうが・・・。素敵だけど、1日履いたら疲れそー。

例えば車。

フェラーリ、ランボルギーニ・・・。  素敵? 東京までフェラーリで旅をする。疲れそー。ガソリン代もすごーく高くついちゃいそう。

例えば家。

安藤忠雄さんに設計してもらって家を建てる。住みづらそー。素敵ですけど。クライアントのいうこと一切聞いてくれないって話を聞いたことある。

例えば、絵画。

ピカソ、ゴッホ、ダリ・・・。重厚感、圧がすごい。買えるわけないけど(W)

 

 

これらには全てに共通しているあることがあります。

それは立体的というキーワード!

 

欧米人の顔って、ホリが深いでしょ。鼻が高くて目が引っ込んでて奥行きがある。立体的!

ルブタンは自分の足の形をルブタンに合わせないと履けないぐらいのものなんですよね。靴の形を皆に合わせようなんて概念がない?合わない人はごめんなさいみたいな。それでも形にこだわって立体的!

フェラーリは止められる駐車場をあらかじめ探しておかないといけないぐらい車幅が広く車高が低い。でも形にこだわって立体的でしょ。

安藤忠雄さんの家は人の動線よりデザイン優先。風通しのよい窓の配置より光の入り方を計算してたり。立体的でかっこいいけど!

ゴッホの絵を見て、何層にも重なりあった絵具が絵そのものに陰影をもたらし迫力がましてます。これも立体的!

 

世の中のステキなデザインは、みんな立体的なんです。

 

人の脳は立体的なものを先天的に好みます。立体的なものがステキ!!!!!って。

 

この「立体的なステキ」をヘアスタイルで叶えるにはナニが必要でしょうか?

 

カット、パーマ、カラーのこの3つのそれぞれでできることがあります。

 

このブログではカットにフォーカスしますね。

 

カットで立体的に見せるには骨格補正が必要です!

 

設計図ならぬ展開図っていいます。ゲストのカルテに毎回記録を取っているんですね。

この展開図、とっても大切なコトが抜けてます。立体的にするためには上から見た展開図を考えなければなりません。

 

 

A=典型的な日本人

B=骨格が素敵な日本人

C=欧米人

わかります。欧米人の凄さ!横に長いってことです。

日本人95%(感覚値)はAの骨格なんですね。で、Cに近づけたいわけ。

 

比較すると、

破線がC=欧米人の骨格なのね。全然違うよね!



ここからは、この展開図を(↓)を上から見た画像やコメントになるからね。

あくまで、この展開図の場合のお話だからね。



 

欧米人は奥行きがあるので(↓)同じ長さでカットしてキレイに見えるのね。



 

骨格が必要な人が同じ長さでカットすると、、、

よろしくない骨格どおりにフォルムができちゃう。それはダメでしょ。

同じ長さで切っちゃだめなわけ。



じゃ、どうするかって言うと欧米人の骨格を意識して各パネルの引きだす角度を変えたいのね。

これぐらいまで耳後ろを短くしていくこともあります。



サイドも同様に切り進めます.



 

左側が補正のカットライン。右側が欧米人の同じ長さのカットライン。

欧米人って、簡単なのね。同じ長さで切って、適当に軽くすれば素敵なフォルムの出来上がりなわけ。

注目してほしいのは水色線の髪の長さ。左側の補正済みの長さのほうが長いでしょ。


これが骨格補正です。


よくゲストから言われることなんだけど、「トップにボリュームが欲しいから後頭部を短くしたい」というのは、

素敵なフォルムが作れない場合が多々あるのね。

トップにボリュームはあるけど、襟足に向かってのシマリがないというか、絞りが少なくてメリハリがないというか・・・。

襟足が絞られてるってこういう感じ。

下画像は日本人は難しいんですね。

後頭部の長さに対して襟足が長いのね。

この襟足の髪、見た目より長いですからね。


これができる日本人は、そうはいない。

できたとしてもこれだけのひし形になりにくいの。



今度は顔側の水色線を見比べて!左側の補正が必要なほうが短いでしょ。

 

今回のデザインの場合は後ろの考え方と相反するベースカットの長さの設定です。

後頭部を補正したいから長さを求めてるのに、顔側を補正する場合は長くない。

むしろ短いよね。



ここからが超重要で、まだ毛量調整(量を減らす)してないのね。

 

最終的に見せたいシルエットのイメージは上から見ても「ひし形」なわけ!



 

バックセンターと顔付近の水色線あたりの量を特に減らしちゃダメなわけ!



水色の斜線部分を多めに量を減らしちゃうとシルエットが凹むわけね。

素敵にならないの。

絶壁の後頭部の人、こめかみ付近の骨格がへこんでる人は特にこの水色部分を減らすのはNGなのね。

間違っても水色の斜線部分を減らしすぎちゃいけないわけです。

これが結構、すかれてるケースをご新規で見かけます。

 

ピンクのゾーンは結構、すいちゃう。へこませたいからね。



減らしちゃいけないゾーンがあるなら、それを回避する方法が・・・。

 

それは、乾いた状態でシルエットを見ながら減らすってこと。

水色のゾーンをよく見ながら量を減らすわけ。

 

濡れたままだとその見極めができないんです。

早くやるなら濡れたままやったほうが効率的。

パーマのときなんかが特にそう。

ベースカット⇒毛量調整⇒パーマ⇒早い

ベースカット⇒完全ドライ⇒毛量調整⇒パーマ⇒ドライの時間分、長くなってしまう。

ここポイントで、1ヶ月後にどういう伸び方をするか?って話なのね。ベースカットでしっかり作り込んでおくと伸び方が崩れにくいメリットがあるんです。



横から見ても”ひし形”で、上から見ても”ひし形”であるか?

 

 

 

さあ、骨格補正を取り入れよう!

 



補足させて!

耳たぶぐらいの長さからアゴラインぐらいのヘアスタイルが補正が最も効かせやすいのですが・・・。



骨格補正に限界があります!

毛量が少ない人で前下がりのスタイル、あるいは前下がりウエイトラインのスタイルが好きな人、補正に限界があります。

耳後ろを短くできないから・・・。

 

骨格が素敵ではない人で襟足の毛がとっても下まで生えてる人、襟足をあまり短くしたくない気持ちは理解できるんですが補正に限界があります。オススメは襟足の毛を永久脱毛しちゃうこと。生えてる毛のエリアを欧米人並みに高い位置にしちゃう。ゲストでされてる方がいます。

 

男性のように短ければ短いほど、女性のロングヘアで長ければ長いほど残念ですが骨格補正の出せる度合いが薄れていきます。補正しきれないんです。

上記の人は、できないわけではありませんが限度があることにご容赦を。

トレンドから離れれれば可能ですが、古臭くなって年齢が上がっちゃう可能性があります。今ってAラインのシルエットが全盛ですからね!

 

横から見た展開図を上から見た展開図にどう落とし込むか?


ここに美容師のセンス、「2ヶ月後のヘアスタイルがあつかいやすいか?」などに表れるんですね。

勿論、毛流れとどう向き合うかなどスタイルを創るうえで多岐にわたって考えなければなりません。

短ければ短いほど鋏の手数が多くなるので、質の高いカットかどうかが問われます。

 

骨格補正で立体的に魅せません?

 



顧客の皆様へ

カミシって、他サロンと比べるとカットの時間が長いでしょ。

こんなことなどを考えてやってます。

「このブログ内容と私の施術は違う!」という方がみえると思います。

それは理由があって骨格が素敵な場合や毛量調整をパーマ前とパーマ後の2段階に分けたりしてゲストに応じて変える必要があるんですね。

 

このブログの内容は、あくまでもカミシの基本的な考え方です



 

P.S.

Youjiの服を試着した時、

デザインと機能性って両立するんだ!って初めて感じた瞬間でした。

 

デザインを負うと機能性や耐久性、維持するための時間や経費、、、ナニかが失われてしまう。

デザインと機能性の両立こそがデザインに関わる仕事をしている人の最大のテーマなんです。

 

髪も同じなんです。ロングでとってもふわっとした素敵なスタイル。

髪が風に吹かれて動いて、、、。

 

その女性は、毎日乾かすことに最低15分はさいている。

月に一度、美容室でトリートメントをしている。

ヘアカラーは1色ではなく色相対比を利用して多色使いにしている。

骨格補正と柔らかさを出すためにパーマをクリープで緩ーくかけてる。

毎朝15分は髪に時間をかけてスタイリングしてる。

 

もしこのブログを読んでいるあなたが男性なら、女性に敬意を払ってこう言いましょう。

「今日も素敵です!」ってね。

 

このブログは大作?(長文)過ぎでしたか? ここまで読んでいただきありがとうございます!

なるべく短文を心がけます^^;

 

 

 

 

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morie sugawara

morie sugawara

代表 菅原 守英 ・・・・・・・・・ 2008年、ヘアサロン《へアーカミシ》を立ち上げる。「質の高い仕事をするためには時間をかける!」をモットーに完全マンツーマンサロンを地域でいち早く取り入れる。